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プロジェクト紹介vol.151:金融サービス企業に向けた「キャッシュレスサービスのマーケティング戦略検討支援」

こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
 
今回は、当社がご支援させていただいていた、金融サービス企業向け「キャッシュレスサービスのマーケティング戦略検討支援」についてご紹介いたします。
 

■プロジェクトの背景


本プロジェクトは、クライアントと共同で、あるキャッシュレスサービスを展開する企業にマーケティング戦略を策定。マーケティングリサーチを通じてキャッシュレスサービス企業の顧客像、新しい商品性、チャネルを明確にすることが今回の提案の目的です。
そのため、専門性の高いマーケティングリサーチの設計、リサーチ結果の分析、分析に基づく示唆出しを行うことが求められていました。
その中で、同社への過去のご支援実績を評価いただき、今回のご支援の機会を頂きました。
 

■クライアントの課題に対して感じた反応


まず、実際にユーザーの声を聴き、戦略を検討できるということで、非常に興味深いプロジェクトだと感じました。一方で、短期間でクライアントの意図に合わせ論点設定、分析設計、インタビュー設計、分析準備を行う必要があり、非常に難しいテーマであるとも感じました。
 
 

■今回のご支援におけるRISEの役割


今回のプロジェクトにおいて、弊社は、大きく3つの役割を果たしました。
1:リサーチの設計
2:リサーチ結果の分析
3:分析に基づく戦略の検討
 
1つ目の「リサーチの設計」では、キャッシュレスサービスのユーザーの声を聴くためのアンケート調査及びインタビューの設計を行いました。設計においてはクライアントのみならず、キャッシュレスサービス、リサーチ会社との調整を行い、各ステークホルダーの意見を取り入れ、最適な設計となるように尽力しました。
 
そして、設計に基づきリサーチを行い、2つ目の「リサーチ結果の分析」を行いました。分析では、大きく定量分析と定性分析を実施しました。定量分析では、アンケート調査から得られた結果から、クラスター分析によるターゲットの特定、統計に基づくターゲットの特徴の整理を行いました。
※クラスター分析:異なるものが混ざりあっている集団の中から互いに似たものを集めてグループ(クラスター)を作り、対象を分類する分析方法
 
そして最後に、「分析に基づく戦略の検討」において、上記の分析に基づき、具体的なキャッシュレスサービスの商品性やチャネルを検討しました。
 
 

■苦労した点、そして、どのように乗り越えたのか?


プロジェクトを通して、苦労した点は大きく三つあります。
一点目は「多数のステークホルダーの調整を行うこと」、二点目は、「適切に設計から分析を実施すること」、三点目は「ユーザーのニーズから適切な商品性を導くこと」です。
 
今回のプロジェクトはステークホルダーが非常に多く、限られた時間の中で各社の意見を取り入れ、リサーチを設計することに苦労しました。常にマイルストンとリードタイムを意識して各社への依頼・情報の提供をスピーディーに進めることを意識しました。当初は苦労しましたが、徐々にステークホルダーの特性等も理解し対応を行うことで、プロジェクト推進を加速させていくことができました。
 
また、今回のプロジェクトでは、クライアントの意図に合わせ論点設定、分析設計、インタビュー設計、分析準備を行い、分析では難易度の高い推測統計を実施しました。クライアントの意図を理解するために討議を重ね、アンケートやヒアリングシートの推敲を繰り返し行い、戦略策定に必要な情報を得られるように設計を行いました。また、分析は今回のケースに適した統計解析方法の選択、設計を行った上で実施しました。特に統計解析方法の選択は、考えられる組合せが数十個に及んだため、絞り込みに苦労しました。最終的には、統計で一般的に良いとされている方法での解析を実施し、解析結果に現実性があるかを加味して絞りました。分析の際には、統計解析向けのプログラミング言語を使用する場面もあり、社内で知見を有する人材の力を借りて分析を進めて参りました。分析を進めていく中でつまずくこともありましたが、当社のチームワークを最大限に発揮することで、乗り越えることができました。
 
そして、ユーザーのニーズから適切な商品性を導くことにも苦労しました。今回はアンケート調査の他に実際にユーザーへのインタビューを実施しましたが、非常に多様な意見が出てきました。その中から定量分析も踏まえ、ユーザーの真のニーズを特定し、キャッシュレスサービスの商品性・チャネルへとつなげることが難しかったと思いますが、分析結果を深く理解し、クライアントとディスカッションを重ねることでより適切な商品性・チャネルを導出することができました。
 
プロジェクトの各取組において、苦労しながらも、クライアントやステークホルダーと連携し、一つ一つを乗り越えたつことで、結束が次第に高まり、「ワンチーム」としてプロジェクトを推進していることを実感することができました。
地道にステークホルダーの意見を伺い、設計・分析・示唆出しを行ったことにより、全てのステークホルダーが納得する結果を導出することができたと感じております。
 

■プロジェクトの成果


3か月のプロジェクトの中で、次期キャッシュレスサービスのマーケティング戦略を整理し、キャッシュレスサービスへの報告を完了させることができました。キャッシュレスサービスからは「商品開発において今まで気づかなかった示唆を得ることができた」とコメントいただくことができました。キャッシュレスサービスが認識していた顧客像と実際の顧客像には乖離があるという気づきを与えることができた点が今回のプロジェクトの大きな成果であると感じております。
また、リサーチの設計・分析・示唆出しを一気通貫でご支援したことで、クライアントからも高く評価いただくことができました。
 
ライズ・コンサルティング・グループではProduce Nextの理念のもと、様々な業界・テーマにおける未来を見据えた戦略策定・実行支援を積極的に進めております。
ハンズオン・スコープで、クライアントとOne teamになり、確実な成果創出に貢献する実行支援をしておりますので、もしお困りの方はぜひ一度お声がけいただけると幸いです。

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