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プロジェクト紹介Vol.130:保険業界向け新規事業の事業化支援

こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。

今回は、当社が支援させて頂きました、保険業界向け新規事業の事業化支援についてご紹介致します。

保険業界向け新規事業の事業化支援


プロジェクトのご支援に至った背景

 近年、保険業界はInsurTechと呼ばれる革新技術の普及など、デジタル化の進行が著しい状況です。
 直近では新型コロナウイルスの流行などを引き金として、保険販売員を介した対面営業を主流としていた保険業界においてもWeb会議ツールを使用したオンライン営業が普及するなど、その動きはさらに加速しています。

 今回ご支援したクライアントはそのような保険業界に対し、デジタル化支援に向けた複数案件の事業化を進めていました。その将来像の策定や事業開発に際して、外部からの支援を導入することを検討されていました。

クライアントのニーズ・課題

 事業部の現状をお伺いした上で、今回は3つの新規事業テーマに対する支援を実施することになりました。

 テーマ毎それぞれ、

① 戦略仮説は存在するものの、ロジックに基づく検証が行えていない
② 事業開発に向けた提携を試みるも提携相手の抽出・絞り込みが進まない
③ 現在の戦略に対する抜け・漏れの不安が残る

というニーズ・課題を抱えており、その解決に向けた支援を行いました。


ライズのアプロ―チ

 今回は3つのテーマの中でも特に集中して支援した①と②のテーマについて説明させていただきます。

 ① に対しては、「戦略骨子の作成」「中期計画へのインプット資料の作成」を行いました。

 「戦略骨子の作成」に関しては、「誰に?」×「何を?」の観点で、短期および中長期の戦略骨子の全体像を作成しました。検討に当たっては、クライアントのソリューションの強み抽出を行い、その強みへの親和性の観点からターゲット顧客の優先順位付けを実施しました。事業計画策定に向けたPLモデルの作成も行いました。
  

「中期計画へのインプット資料の作成」に関しては、当初予定していた社内報告に向けた戦略骨子のストーリー化に加え、顧客への提案向けの活用も想定した、保険業界の成長の方向性(ニーズ・仮説)とそのソリューションとしてのクライアントサービスの関係に言及したディスカッション資料を作成しました。
 
 結果として、これまでクライアント内のチームで描いていた仮説をロジカルに検証することができたことに加え、顧客に対しても、ソリューションの強みをより明確に訴求することに貢献しました。クライアントからも、本検討のおかげで顧客の優先度やそれぞれのアプローチ方法が明確になったとのお声を頂けました。

 ② に対しては、「パートナー探索」「事業開発支援」を行いました。
「パートナー探索」に関しては、パートナー候補のロングリスト作成後、クライアントと討議した評価軸により優先度付けを行った上で、高優先度となったパートナー候補へのアポイントを取得、および提携シナジー等を討議するための資料作成を行いました。

 「事業開発支援」に関しては、提携後のビジネスモデル策定などに向けたミーティングのアジェンダ設定やファシリテーションを担い、提携をリードしました。また、さらなる高付加価値化に向けた新たなパートナーとの提携の提案も行い、現在では三社による実証実験に向けた討議が進んでいます。

 今回の検討により、クライアントはソリューションの高付加価値化やチャネル獲得に向けたパートナーとの提携を実現し、既にその融合ソリューションは複数の顧客に対するPoCが決定し、事業開発は大幅に加速しました。

 さらに、当初依頼されていた3つの個別テーマに加え、事業部全体の将来像としての新規事業の戦略骨子も策定しました。今後保険業界で起こり得るディスラプト(創造的破壊)を踏まえ、保険業界がどのように変革を遂げるのか、その渦中で保険会社はどのような生存戦略を展開すべきかを討議した上で、保険会社自らがディスラプトを起こす側に回る形で生き残るためのクライアントの新規事業を討議しました。これまで社内で幾度か検討が挙げられつつも、具体的な検討が進んでいなかった事業部全体としての新規事業の論点とその仮説を具現化することで、事業部全体の目線を合わせた検討が可能になりました。


 本プロジェクトでは、3つの個別テーマと事業部全体の将来事業を同時並行で支援することが要求されました。そのため、発生する多様なタスクに対する優先順位付けやスピーディーなクライアントコミュニケーション(抱え込んで時間を無駄にしない)、余計な資料作成はしない、などの効率化を徹底することで、それぞれのテーマに対する支援の高品質な成果の提供を実現しました。


 新規事業は抽象度が高く、明確な正解やゴールが見えないという苦しみもありますが、だからこそコンサルタントとしての本分であるロジカルシンキングや仮説思考を発揮し、クライアントに貢献できる可能性が非常に大きい案件でもあります。加えて今回は事業開発による推進力も求められる案件であり、多方面のスキルが鍛えられるよい場でもあったと思います。加えて、やはり新規事業案件の面白いところはまだ世にないサービスをクライアントと一緒に創っていくところであり、自分たちの描いたサービスが世の中を変える時のことを考えると、いつまで経ってもこの仕事は辞められません。
 
 ライズにはこのような面白い案件が他にもたくさんありますので、興味のある方は是非お気軽ご連絡ください!

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