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プロジェクト紹介 Vol. 134: IT人材市場の将来動向と新サービス検討支援

こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。

今回は当社が支援させて頂きました、IT人材市場の将来動向と新サービス検討支援についてご紹介します。

IT人材市場の将来動向と新サービス検討支援

■プロジェクトの背景

昨今のデジタル技術の急速な進化や様々なDXの進展により、IT人材のニーズは益々高まっています。特に現在ではAI、IoT、ビッグデータ等の先端領域に対処できる人材不足が懸念されており、今後その人材不足は拡大していくと想定されています。

また、既存の基幹システムやソフトウェアが時代遅れの「レガシーシステム」となってしまう、「2025年の崖」問題への対処も企業の大きなIT課題であり、そのための人材確保もより急務になってくると考えられます。このような状況からIT人材の就転職市場は拡大、活況化していくと想定されます

一方で、IT人材の就転職をサポートするマッチングサービスは様々な形態が登場してきていますが、まだまだ質、量的に十分ではなく今後サービスの開発余地が大きい領域の一つとなっています。


■クライアントの課題

当社のクライアントは、就転職市場において多くの顧客企業と個人の登録者を有している企業様ですが、IT人材という領域については必ずしも十分リーチできておらず、次のような課題を抱えていらっしゃいました。

① IT人材の特徴をどのように捉え、セグメンテーションするか
② 今後10年間程度のIT人材の需給状況をどのように見立てるか
③ IT人材に対し今後どのようなサービスを行っていくべきか


■ライズのアプローチ

① IT人材の特徴をどのように捉え、セグメンテーションするか

セグメンテーションを行う上では、出来る限り同じ性質・同じニーズを持つグループにどのように分けるかという点が重要になります。そのために、まず仮説ベースでセグメンテーションを行ったうえでクライアントと十分にディスカッションし、セグメンテーションをブラッシュアップしました。

我々だけでなく、クライアントがお持ちの経験、知見を総合的に組み入れることで仮説の精度を上げることが重要だと考えています。その上で実際に10~20名の様々なタイプのIT人材の方々にインタビューを行い、セグメンテーションが適切かどうかを検証しました。検証した結果、構築していたセグメンテーションは妥当なものであることが分かり、クライアントの中で活用されることになりました。


② 今後10年間程度のIT人材の需給状況をどのように見立てるか

まずは、既に公表されている国内IT市場とそれに伴うIT人材需給の予測をベース情報としました。ただし、その予測値はいくつかの観点が抜け漏れていたのでそれを補正する形で需給予測をし直しています。

具体的には、「2025年の崖」問題等IT分野で今後起こる大きな非連続の変化を想定し、それがIT人材市場にどのように影響するかを推定しました。それに加え、AI、IoT、ビッグデータ等現在の先端領域が今後は一般的な技術となり新たな先端領域が生じてくることや、足元のプログラミング技術の変化、ニーズが高まっているスキル領域なども予測に加味し、より精度の高い独自の見立てを行っています。

その結果として、今後のサービス開発への示唆をより詳細に引き出せる需給予測を作成することができました

③ IT人材に対し今後どのようなサービスを行っていくべきか

新規サービスを開発するにはまずは顧客理解が最も重要なので、上述したインタビューにおいて、IT人材の特徴を深堀りしました。どのようなキャリア形成志向を持っているのか、何がきっかけで転職を考えるのか、その際にどのような手段を取るのか、などをセグメントごとに整理し、ペルソナを作成できる程度まで浮き彫りにします。

その後、見えてきたIT人材の就転職行動の根底にはどのような理由があるのかを突き詰めて考え、その背景となっているIT人材におけるトレンドを複数抽出しました。新規サービスを考える際には、その市場の底流に流れているトレンドを捉えることが有効なので、この過程は非常に重要となります。

その上で、各トレンドに対して誰にどのようなニーズが生じるか、そのニーズに対しどのような価値を提供するのか、というステップでサービス概要とサービスモデルといった新規サービスの骨格を検討しました。新規サービスについてもトレンドごとに複数発案し、必要となる時間軸、クライアントにとっての優先順位案を提案しています。その中で何を早急に行うべきかクライアントと協議を入念に行い、クライアントの役員の方々にも報告し、方向性について合意を得ることができました。

今回のプロジェクトは、10年後の未来を想定するという難易度の高いものでしたが、クライアントとともに協議を繰り返し納得性の高いアウトプットをご提供し、今後の方向性を固めることができたと考えております。ライズは「物事が前に進むこと」がクライアントにとっての一番の価値と認識しておりますので、それをご支援することができたプロジェクトだったと考えています。

今後も「物事が前に進むこと」を最優先にご支援を柔軟に行い、クライアントからの信頼を得てライズとして成長していきたいと考えています。


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