見出し画像

品質管理本部の新設~組織的な品質強化の実現へ~

こんにちは!ライズ・コンサルティング・グループの広報担当です。
本日は社内で新しく設置された品質管理本部についてご紹介させて頂きます!


「品質」とは?

こんにちは、ライズ・コンサルティング・グループのCQO(Chief Quality Officer)の楠瀬です。
皆さんは「品質」といったら何を思い浮かべますか?高性能のスマートフォンでしょうか?バグの少ない業務システムでしょうか?

物理的なプロダクトがない「コンサルティングサービス」においても「品質」は非常に重要な要素です。
クライアント目線では、「品質」が高いコンサルティングサービスが提供されることで、自社の抱えている課題を確実に解決でき、大きな付加価値の創出に繋がります。創出される付加価値は、ビジネスの現場における重要プロジェクトの着実な前進や、従業員の行動変容の実現といったものから、最終的には自社のPLにおける利益増加や企業価値向上といった経営へのインパクトに至ります。
また、コンサルティング会社目線でも、「品質」はビジネスを続ける上での核となります。コンサルティング会社が継続的に「品質」の高いコンサルティングを提供することでクライアントからの信頼を勝ち取り、ここぞという時の単発のコンサルティング依頼だけでなく、常日頃より事業を推進するためのビジネスパートナーとして選ばれる機会が増加します。中長期的には、コンサルティングの「品質」が、それを提供するコンサルティング会社のブランド力の向上に繋がり、今まで付き合いのなかったクライアントからの引き合いが増えたり、優秀なコンサルタントが集まりやすくなる、など、コンサルティングビジネスの正のスパイラルを生み出します。


なぜ、今ライズで「品質管理本部」なのか?

では、コンサルティングサービスにおける「品質管理」とはどのようなものなのでしょうか?
多くのコンサルティング会社では、プロジェクトごとに担当するパートナー(コンサルタントの中で最も上位の役職)がそのプロジェクトの最終品質の責任を持つとともに、現場でプロジェクトを統括するマネージャーが日々のチームメンバーの業務をレビューすることで品質を管理・担保する仕組みが一般的です。もちろんライズにおいても、基本はパートナーやマネージャーが品質管理の中心という思想は変わりません。
一方で、もともとコンサルティング業界は、プロジェクトのテーマが時代によって目まぐるしく入れ替わり、また、人材の流動性も高いため、会社のコンサルティング品質が一部のコンサルタントの経験やスキルに依存し属人化してしまうことは、新しいテーマへの対応が遅れたり、人材流出によりプロジェクト品質が落ちてしまうなど、組織としてのリスクでもあります。従って、品質管理をいかに組織的に、また仕組化して実施していけるのかはコンサルティング会社の至上命題なのですが、しっかりと対応できている会社は多くないため、この課題を解決できれば大きな差別化要素になり得ると我々は考えています。
このような背景もあり、2022年1月にライズでは、「品質管理本部」を新設しました。
特に、ライズのように急成長中のファームにおいては、コンサルタントの数とプロジェクトの数が急スピードで増加しているため、各コンサルタントの経験や志向性の多様化、プロジェクトのテーマや難易度の多様化が進みます。結果として、しっかりとした交通整理を行わないと、各コンサルタントのスキルや志向性と、アサインされるプロジェクトとの間にミスマッチが増加します。また、急増するコンサルタントのスキルレベルを一定に担保する取り組みが、組織の成長に追いつかないことも起こり得ます。このような状況に確実に対応して解決することが、ライズのコンサルティング品質の維持・向上に繋がっていきます。また、ライズは1年半後のIPOを見据えているため、上場会社になってからより幅広く社会に貢献していくという意味でも、しっかりとしたコンサルティング品質の管理を組織的に仕組化して実施できる体制にしていくことは不可欠であると考えています。


「品質管理本部」では具体的に何をするのか?

「実際、品質を管理するといっても何をするの?」と思われた方も多いと思います。
我々は、品質管理本部の解くべき論点を、「クライアントインパクト最大化の為にライズのコンサルティング品質を高めるにはどのような取り組みを行うべきか」と設定しました。この論点を更に下記のように分解して、それぞれの取り組みを進めています。
① 品質をどのように測定し、ライズにおける「高品質」をどのように定義すべきか
② 「高品質」を達成するために、各ビジネスプロセスでどのような取り組みをどのような優先度で行うべきか

まず①について、「品質」を向上させていく上で、「品質を測る仕組み」と、ライズとしての「高品質」の定義が必要です。ライズでは、品質測定の独自のフレームワークを考案し、「対クライアント期待値」、「対成果」、「対プロジェクトメンバー」の観点でKPIを定めて品質を測定するとともに、ライズとしての「高品質」の定義を言語化しています。
特にライズでは「More than Reports」というプロジェクト推進の手法を掲げており、報告書ではなく実行支援を通じた“真の成果”を志向しています。品質管理においても、目の前の「クライアント期待値」とは敢えて区別し、しっかりとクライアント企業に対しての「成果」が出ているのかどうかも品質の尺度に含めています。また、各コンサルタントが生産性高くワークライフバランスを維持しながらプロジェクトを継続できないと、能力を最大限発揮して「持続可能」な高品質をクライアントに提供できないと考えているため、プロジェクトごとの負荷状況・生産性やメンバーのモチベーションに関する品質KPIも定めています。

次に②について、「高品質」の達成のため、品質向上をいかに実現していくかの具体的な施策が必要になります。ライズでは、コンサルティングビジネスの業務プロセスを細分化し、各プロセスにおいて各種品質KPIを直接的・間接的に高めるための論点を設定し、それらを解決する施策を品質管理本部主導で立案・推進しています。一例としてスタッフィング(コンサルタントをアサインするプロジェクトを決定すること)のプロセスでは、前述のようにコンサルタントの志向性やスキルと、プロジェクトとのミスマッチがコンサルティング品質を低下させると考えていることから、そのようなミスマッチを低減させるための施策を推進するなど、各プロセスにおいていくつもの施策に同時並行で取り組んでいます。


ライズに興味を持ってくださった皆様へ

コンサルティング業界を目指している事業会社の方や新卒の皆様。今回は品質管理を中心にお伝えしましたが、ライズでは他にも会社として各コンサルタントが能力を最大限発揮して働けるように、またクライアントへの成果を最大化できるよう、あるべき組織や仕組みを常に模索し、実現を進めています。コンサル未経験者の方でも、志があれば、しっかりコンサルタントとして成果を出し、成長できる環境を提供していきます。是非ライズの門を叩いてみてください!

また、既にコンサルティング業界にいる方や以前経験された皆様。「コンサルティングの品質管理はそんなに理想通りに仕組化できないのでは?」と思われるかもしれません。我々も、一筋縄で進められる単純な取り組みだとは思っていません。逆に言うと、だからこそ、ライズの強みとして今から取り組んでいく価値があるテーマと考えています。そして、この取り組みが社是でもある「Produce Next」を常時実現しクライアントと共に次の未来を創造していく組織の基盤になると考えています。新しい挑戦を一緒にしていただける方をお待ちしています!

画像1


最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。 ライズ・コンサルティング・グループへご興味をお持ちいただけましたら、下記ボタンをクリックしてお気軽にご応募ください。