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今の実力はどれくらい?RISEの「プレゼン研修」をご紹介②【スタートアップ企業との共創によるESG新規事業提案】

こんにちは!ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。

今回は、2022年第2回の「プレゼン研修」から、テーマ②について、テーマ設定者と研修で1位を獲得した方のインタビューをお届けします。

■プレゼン研修とは

プレゼン研修は、社内でコンサルタントを対象に年2回行っており、コンサルタントの提案力を強化を目的とした極めて実践的な研修です。

実際のクライアントを想定してプレゼンを行い、論点設計スキル、仮説思考スキル、わかりやすく資料を作成するスキル・質疑応答を含めたプレゼンテーションスキルなどが評価されます。

2022年の第2回は、5つのテーマで研修が行われ、テーマ②は「当社に対する、スタートアップ企業との共創によるESG新規事業提案」でした。

■テーマ設計者インタビュー

まずは、本テーマの設計者であるシニアマネージャーの青山さんにお話を伺いました。

Q1.今回のテーマを設定した理由と、評価ポイントについて教えてください。

青山:まず「ESG」という、クライアントのほとんどが中長期的な企業価値向上のため、否応なしに取り組まねばならない重要経営アジェンダにチャレンジして欲しいと思いました。

そして、あえて「スタートアップ企業との共創」を前提とすることで、当社が目指す世界観である「オーケストラ型プラットフォーム」を、社員として主体的に考えてもらいたいと思い、本テーマを設定しました。

ESGは「重要性は理解しつつも、本当に必要な取り組みなのか」、「具体的にどのようなアクションを取るべきなのか」といったことが納得しづらいテーマです。当社の新規事業としてESGのサービスを提供することで、クライアント企業がどれだけ納得感を持ってもらえるか、という点を特に重視して評価しました。

Q2. 実際にプレゼン研修を聞いてみて、どのような印象を持たれましたか。 

青山:当社が先進的に取り組んでいる「Well-being」を切り口として、人権やD&I、リスキリングといった「人」にフォーカスした提案が多かった印象です。

「人」はE(Environment:環境), S(Social:社会), G(Governance:統治)における主役です。ここに付加価値を提供し、成功要因を見出そうとする方が多かったように思います。

プレゼンのストーリーについては、全員が自社・競合・市場の観点から、当社が参入すべき領域を特定し、自分なりのビジネスモデルの仮説をぶつけにきていました。コンサルタントとしての型が身についていること、新しい示唆を与えようとする姿勢があると確認でき、皆さんの成長を感じました。

Q3. 特に印象深かったプレゼンや、高く評価したプレゼンはありましたか。

青山:特に印象深かったのが「人権」領域の新規事業提案です。人権を取り巻く市場環境や国内外の動向を説明した上で「いま人権に取り組まないと、今後ビジネスができなくなるかもしれない」というストーリーを組み立て、取り組むべき理由が語られており、とても納得感がありました。スタートアップとの共創も独自の考えを示しており、提案としても面白かったです。

また、当社のミッション「しあわせな未来を共に拓く」を起点に「クライアントとそのステークホルダーを幸せにすることで、世の中全体の幸せを実現する」という想いを込めたプレゼンも印象深かったです。当社としても是非チャレンジしていきたい構想だと思っています。

Q4. 今回の総評と、次回のプレゼン研修に向けて、参加者に期待することを教えてください。

ストーリーの組み立てや仮説の構築など、プレゼン研修のレベルが年々高まっていると実感しました。

今回はESGという、取り組みやすそうで意外と難しいテーマでしたが、それぞれが独自の考えやビジネスモデルを見出していて、どの提案も印象深いものでした。

プレゼン研修は、1つの提案に集中して取り組むとても貴重な機会です。ぜひこれからも妥協せずに、「評価者をうならせてやる」というくらいの気概を持って取り組んでいただければと思います。

参加者の皆様、お疲れ様でした!


■1位獲得者インタビュー

続いて、本テーマで1位を獲得したシニアコンサルタントの土田さんにお話を伺いました。

Q1. テーマの内容を聞いたときに抱いた率直な感想を教えてください。

土田:「ESGはただでさえ新規事業としても扱いにくいのにベンチャーと共創するのか、難しいなぁ」というのが率直な感想でした。

ESGは公共性と社会的意義が高いテーマである一方、一般的には事業利益へ結び付けるのが難しいという側面があります。実際最近のアジア開発銀行の研究[1]でも、企業のESG評価と収益率に有為な関係はなかったという結果が出ていました。

[1](出所)Asian Development Bank「Measuring the Effect of Environmental, Social, and Governance on Sovereign Funding Costs(Publication | March 2020)

より正確に言えば、長期的資本コストを下げる関係はあったため、長期的には企業価値が高まるという研究結果でしたが、新規事業に求められる短期的収益への直結は認められないという解釈です。

このことを踏まえたうえで、「設立5年以内の大手企業やCVCの入っていないスタートアップ企業」との協業で新規事業を提案するには、お金が無いうえ、短期収益を求めなければならないため、“儲かるESG”を目指すという着眼点になったのは必然のことでした。

Q2. プレゼン研修当日に向けてどのような準備を行いましたか?

土田:上記のとおり「“儲かるESG”でないとスタートアップと新規事業立上げできない」という着眼点からスタートしたので、まずは今後成長が期待できるESG分野の調査から開始しました。
そこで「S:社会領域における人権系」の成長が大きそうだったので、今後日本企業が対応必須な内容に対応したソリューションを協業スタートアップと共に構築する新規事業案シナリオを描いています。

新規事業案をまとめるにあたっては、自身のスタートアップでの勤務経験から「お金のないスタートアップは本業以外の新規ソリューション構築が難しい」事実を知っていたため、「スタートアップが本業で儲けられる」を軸に据えました。

実際にプレゼンで使用した資料の一部

Q3. 他の参加者による発表を見て、印象に残ったプレゼンや学びになったことがあれば教えてください。

土田:講評者の方が仰っていたコメントが印象に残っています。

「ESGのように、公共性が高い一方事業性が不明瞭な内容は、取り組む理由を顧客に理解/納得させられるかが大事」というものです。

別のテーマに取り組む場合も、顧客にアクションや変化を求める提案を行っていくために、この視点を忘れてはならないと再認識しました。
今回私は「人権領域に取り組まないと今後ビジネスできない」という“恐怖”をベースに、納得感を高める手法を使用しましたが、実際の提案では「儲かるかも!」のような”夢”も大事に提案していきたいです。

Q4.最後に、今回の研修を振り返って一言と、次回の研修に向けて意気込みをお願いします。

土田:プレゼン研修の意図の一つとして「マネージャー以上の役職に必要な提案営業の練習」があると思います。

私自身、マネージャー以上になることができた際には、研修で学んだエッセンスを活かしてお客様が理解・納得して頂ける提案を行い、受注に結びつけられるよう、これからも励んでいきます。


青山さん、土田さん、ありがとうございました!

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