プロジェクト紹介Vol.129:国内大手損害保険企業のDX戦略におけるIT Transformationのゴール策定および実行支援
こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
本日は国内大手損害保険企業のDX戦略におけるIT Transformationのゴール策定および実行支援について、ご紹介致します。
DX戦略におけるIT Transformationの
ゴール策定および実行支援
■プロジェクトの支援に至った背景
クライアントのシステム・ITインフラは、大きく以下のような課題を抱えていました。
①「お客様接点」と「業務データ管理等の基幹機能」が密接に結合しており、各々のビジネス要求を満たした結果、全体として複雑化が進んでしまっている。
② システムで保持するデータが散在していて、統合・活用する仕組みがなく、貴重なデータを活かすことができていない。
そこで、システム更改を通じてITインフラを刷新しデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しながら、これらの課題の解消を目指していました。また、システム開発の柔軟性向上を図りつつ、新しいサービスの実現にもつなげ、メインフレーム中心のシステム構成から環境変化に迅速かつ効率的に対応していくための「オープン化」の実現も狙いとしていました。
これらのプロジェクトは大規模かつ長期にわたるため、ゴール策定、アーキテクチャ維持のためのガバナンスの仕組みが肝要であり、その支援パートナーとして当社にお声掛けいただきました。
■クライアントのニーズ・課題
プロジェクトにおける「ゴール」を、従来の【品質】・【コスト】・【納期】の観点に加えて、近年、IT部門に求められている以下の要素を勘案して定める必要がありました。
✓大規模システム障害の教訓から複雑化を回避するために【持続性】の重視
✓ DXの進展による、環境変化への対応に求められるスピード感
✓ データを活用したビジネスの推進
また、本プロジェクトにおける各施策を通じてガバナンス、体制を整備することで、クライアントの持つシステム・ITインフラのアーキテクチャを永続的に維持することを目指す必要がありました。
■ライズのアプローチ
弊社の特徴の一つである柔軟性を最大限に発揮し、クライアントとすり合わせながら、短期間で「ゴール策定」、「ゴールを実現するための施策の検討」、「施策を実行・維持するためのガバナンスフローの策定」を実施していきました。
―プロジェクトの進め方―
主要クライアントとは週2~3回の定例を組んで、繰り返し討議をし、仮説をブラッシュアップしながら下に記載する各アプローチを進めていきました。実施内容や進め方を状況に合わせ柔軟に変えていく進め方は、クライアントにも喜ばれています。
●ゴール策定
クラアントの全社的な方針および、DXの進展に伴う環境変化を前提に、どのようなシステム・ITインフラであるべきかを踏まえた上で、ゴールを整理・策定しました。合わせて、ゴールを定量的にも評価できるようにKPIを策定およびその運用方法をまとめました。
●ゴールを実現するための施策を検討
長期大規模プロジェクトであり、多くの関係者が開発に携わることから、ゴールを実現するための「施策」を定め、関係者の目線を合わせながら、プロジェクトを推進できるように態勢を整えました。
施策の具体例としては、「ビジネス側担当との協業開発の推進」、「メインフレームシステムの移行方針の策定」等を実施していきました。
●施策を実行・維持するためのガバナンスフロー
本プロジェクトにおける各種施策のガバナンス、体制を整備することで、次世代システムのアーキテクチャを永続的に維持していく仕組みを構築していきました。ガバナンスは組織の状態を段階的に定義し、最終的に自律的なガバナンス状態を目指すようなロードマップを策定しました。
DX戦略といった企業全体に関わる大きな戦略であっても、その実行のためにはシステムの深い理解および組織のカルチャーの理解をベースに、自律的なガバナンスの策定をしていくことが必須であると考えており、これらのDX戦略実現のための具体的なアプローチはクライアントから好評を頂いております。
当社ではWithコロナ/Afterコロナで人の移動が制約される中、リモートワークツールを通じてクライアントと密にやり取りを行う、完全オンライン型「Online Business Transformation(OBX)」を提供し、今後もリモートワークテクノロジーを駆使しながら、クライアントへの「ライズらしい」価値を提供して参ります。
クライアントとのMtgの様子
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