【プロジェクト紹介161】大手電子部品メーカー向け「新規事業伴走支援」
こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
今回は、現在当社が大手電子部品メーカーに向けて行っている「新規事業伴走支援」についてご紹介します。
実際にプロジェクトに参加したコンサルタントから、開始の背景や支援の内容、進めていくうえで難しさを感じたことや、これまでの成果について話を聞きました。
■プロジェクト開始の背景
クライアントである大手電子部品メーカー様は、長年の研究によって蓄えた技術力を既存ビジネスとは異なる形で活用する、いわゆるシーズ起点の新規事業創出に取り組まれていました。
一方でこうした事業は既存の事業と毛色が大きく異なるものが多く、社内における事業化検討に課題を抱えておられました。
そこで今回は、ライズが同社の皆様に伴走する形で、ヘルスケア領域の新規事業テーマに関する事業化の検討をご支援させて頂くことになりました。
■支援の内容
今回は大きく以下2点をご支援いたしました。
①各新規事業テーマの検討・検証方法を立案するご支援
ご支援対象となっていた複数の新規事業テーマについて、ビジネスモデルの検討からその検証方法(PoC)の立案までをご支援させて頂きました。
今回の新規事業テーマはいずれも同社が保有する技術を起点に考案されたものであったため、まずは各テーマのベースとなるコア技術の内容を整理することから始めました。
次に、その技術を応用することでどのような新しい価値を提供することが出来るのか、その価値を使って解決できるお客様の課題は何か、その課題を抱えるお客様は誰かといった流れで検討を進め、ビジネスモデルの大枠を作成しました。
ビジネスモデルの検討が一通り完了したところで、PoC(Proof of Concept, 概念検証)の実施計画書の作成に着手しました。
PoCでは一定の期間を設けて新たなサービスや商品を試験的にお客様へ提供し、ビジネスとして成立しそうか検証を行います。
計画書の段階では、これまで作成したビジネスモデルをどのような観点(例:ニーズの有無、収益性など)や手段(例:お客様へのアンケートやインタビューなど)で検証すべきか整理しました。
②事業化プロセス設計のご支援
今回のご支援では、クライアント企業が今後同様の新規事業テーマを自力で検討していけるよう、事業化プロセスを設計することも求められていました。
そのため個別の新規事業テーマの検討と並行して、事業化のために必要なステップや想定される検討期間、検討における留意点などを整理し、事業化プロセスの基盤づくりを行いました。
事業化検討のフェーズが進むと、当然ながら事業化できる可能性の高いテーマと低いテーマが分かれてきます。各テーマの事業可能性を評価・判断する際、どのような観点やタイミングで行うべきかについても検討を行いました。
■プロジェクトを進めるうえで大変だったこと、それをどうやって乗り越えたか
「クライアント企業を巻き込んだマネジメント」に難しさを感じました。
今回のご支援はライズがすべて代行するのではなく、あくまで“伴走”し、将来的にはクライアント企業が自力で事業化検討を行えるようにご支援する必要がありました。
そのため、日々のミーティングや資料作成ついても、自分のタスクに加えてクライアント企業の社員が担う分をマネジメントする必要がありました。
当初はお願いするタスク量の調整や、アウトプットイメージを正確にお伝えすることに難しさを感じていましたが、日々のコミュニケーションを通じて社員の皆様の個性や得意領域を把握することができ、徐々にチームワークを築いていくことができたと感じています。
■現時点におけるプロジェクトの成果
ご支援対象であった複数の新規事業テーマについて、検討フェーズを前進させられたことが現時点で一番の成果です。
ご支援の開始当初はいずれのテーマもビジネスモデルがかなり抽象的だったのですが、こちらをブラッシュアップすることが出来ました。ビジネスモデルが具体化されたことで、PoC実施に進む判断を後押しすることが出来ました。
実際に事業化するまでにはまだまだ多くのステップが残されているものの、検討プロセスを推し進めることが出来たという意味では一つ成果を出すことが出来たと考えています。
ライズ・コンサルティング・グループは「Produce Next」をミッションに掲げ、様々な業界・テーマにおいて未来を見据えた戦略策定・実行支援を積極的に進めています。
時にはCxOの右腕として活躍するなど、大きな裁量を持ってプロジェクトを実行するチャンスもあり、やりがいを持って意欲的に働いている社員が多く在籍しています。
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