プロジェクト紹介 Vol.137:大手通信事業会社に向けた新規事業立ち上げ支援
こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
今回は当社がご支援させて頂いております「大手通信事業会社に向けた新規事業立ち上げ支援」についてご紹介します。
大手通信事業会社に向けた新規事業立ち上げ支援
■プロジェクトの背景
本プロジェクトは、通信業のクライアント企業様における法人顧客向け新規サービスの立ち上げを目的としたものです。
携帯電話市場のレッドオーシャン化が進む昨今、クライアントでは回線事業を主軸としたビジネスモデルからの脱却を全社的に進めていました。具体的には、顧客の捉え方を「回線単位」から「アカウント単位」へシフトし、回線契約のない層にもアカウントをキーとしてアプローチできる事業基盤を作るというものです。
本プロジェクトはまさにそのキーとなる「法人向けアカウントサービス」の提供を目的とし、ライズは約2年間にわたり、サービス仕様定義のフェーズから実際にサービスを提供開始するまでをご支援いたしました。
■クライアントの課題に対してどういう想いを感じたか?
本プロジェクトにアサインされたとき、非常に「ライズらしいプロジェクトだな」と思いました。
まずプロジェクトのテーマが、ライズが創業から強みとしてきた「新規事業支援」です。また、クライアントの全社戦略の一端を担う内容であるため、まさに「Produce Next」を体現したようなプロジェクトだなと感じたことを覚えています。
■RISEのアプローチ
本プロジェクトは、スタンダードにライズの独自の手法に沿う形でご支援を行いました。
非常にスピーディーかつ臨機応変な対応が求められるプロジェクトでしたが、これら4つの独自手法がフィットしたためより大きな価値を発揮できたと感じています。
「Hands On Style」
メンバーは全員クライアント先のオフィスに常駐し、ご支援を行いました。常駐の強みを生かした膝詰めの議論を繰り返すことにより、スピーディーな検討・意思決定に寄与しました。
一時期からはコロナ禍によりリモートでのご支援となりましたが、「Hands On Style」の考え方に則って密にコミュニケーションを取りながらご支援を行いました。
「Scopeless」
Scopelessは、スコープを設定しない、即ち「ご支援の範囲を定めない」ということを意味します。本プロジェクトは内外共に影響力の大きいサービスであるため、予期しない対応や検討事項が突然発生することは日常茶飯事でした。もし仮にスコープを定める場合、スコープ外の事項については対応できないことが一般的かと思います。
しかし私たちは「Scopeless」に基づき当初の支援内容に捉われず、常にプロジェクト全体で対応の優先度を判断し、優先度の高いものから着手する柔軟な支援を行いました。これにより、急激な状況の変化や突発的な対応にも迅速に対応することができました。
「More Than Reports」
More Than Reportsは、報告書ではなく実行支援を通じた“真の成果”を成果物とする考え方です。本プロジェクトにおいては、細かい資料の体裁には拘らず、課題解消を目的とした論点検討のみを意識して進めました。これにより、多量の要決定事項・検討事項・調整事項を円滑に捌くことに貢献しました。
「Professionals」
このProfessionals には、「クライアントの“右腕右脚”となり、時には泥を被ることも厭わずサポートする」意味が込められています。クライアントが手一杯の時には自らライズ側でタスクを引き受けたり、他組織との難しい調整が求められる局面ではライズメンバーが矢面に立ち、粘り強く調整・交渉を行ったりするなど、各メンバーがクライアントの懐刀となってプロジェクト推進に尽力いたしました。
■何が大変だったか?そのときどういう想いで働いていたか?
本プロジェクトの難しさの一つとして、クライアントの組織が非常に大きく多岐にわたるため、一つ物事を決めるにも複数の部署と連携しながら進める必要があったことが挙げられます。また他部署には他部署の都合や思惑があるため、都度調整・交渉を行い折り合いを付けながら進めるのは非常に苦戦しました。
様々な組織や人と調整しながら物事を進めてゆく中で、時には論理のみならず、個々の組織や人の立場・思惑・感情まで考慮に入れて進める必要があることを改めて意識させられました。
■プロジェクト成果
無事に法人向けアカウントサービスを世の中にサービス提供開始することができました。報道発表や株主総会での発表なども行ってきたため、一部webニュースでも取り上げられました。この場で詳細をご紹介できないのが残念です。
■プロジェクトを終えて、自身の感情にどのような変化があったか?
私の今までの経験プロジェクトの中で最も長期かつ大規模なプロジェクトとなりました。新規事業にこれほど長く関わったのも初めてで学ぶことも多く、またこの規模のプロジェクトを成功させたことは改めて自信にも繋がりました。
ライズは大手企業の支援案件が主なので、本プロジェクトで学んだ大組織での動き方・振舞い方を以降のプロジェクトでも活かしていきたいと思います。