2022年度上期プレゼン研修の様子をご紹介します!~第2回:大手金融機関様に対する、メタバース・NFT・WEB3.0を活用した新規事業提案~
こんにちは!ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
今回は、先日行われましたプレゼン研修の様子をお伝えします。今回のプレゼン研修は5つのテーマ・日程に分けて開催されており、今回は「大手金融機関様に対する、メタバース・NFT・WEB3.0を活用した新規事業提案」チームの研修の様子をお伝えします!
お題設計者のアソシエイトパートナー須藤さんと、見事1位に輝いたシニアコンサルタント井手さんへインタビューしました。
■ プレゼン研修テーマ一覧
■ 設計者へのインタビュー
――須藤さん、まずは今回のプレゼン研修のテーマと評価のポイントを教えてください
須藤:今回は、「大手金融機関様に対する、メタバース・NFT・WEB3.0を活用した新規事業提案」というテーマでプレゼン研修を実施させて頂きました。流行りのテーマだったこともありますが、多くの方にご参加頂き嬉しく思っています。テーマこそ、最新のトレンドを追ったものですが、評価基準はこれまでのプレゼン研修と何ら変わりません。何故、大手金融機関様がこれらの新規事業をやる必要があるのか?何故、勝てるのかといったように、Why?を突き詰めていくことが重要です。思い付きのアイデアでは、上位に入れないことは過去のプレゼン研修と同じですね。
――実際にプレゼン研修を聞いてみて印象はいかがでしょうか?
須藤:正直にいうと期待値はとても低かったのですが、想像していたよりもかなり良かったという印象です(笑)今回のテーマは金融機関の中でも特殊な業態を取り上げている事と、まだ成功例が限られたメタバース等を題材にしていることから、とんでもないプレゼンが続出するのではと心配していました。そんな期待(?)も良い意味で裏切られ、どのプレゼンもよく検討されていて聞きごたえのあるものばかりでした。
これは、毎回思うことですが、参加される皆さんがしっかりと準備頂いていて、その努力にはただただ頭が下がります。
――多くの参加者のプレゼンテーションの中で、印象に残った提案・プレゼンや評価の高かったプレゼンはありましたか?
須藤:どれも優れたプレゼンで甲乙つけがたいのですが、コンサルタント伊藤さんのプレゼンが印象に残っています。伊藤さんのプレゼンでは競合である他の金融機関も自社の経済圏に取り込もうとするもので、まさに、業界をディスラプトする可能性を秘めたものでした。その分、実現の難易度が高くなってしまったため、その点を説明しきれなかった点は今後の課題ですが、アイデアはとても面白いと感じました。
――最後に今回のプレゼン研修に対しての感想や、次回のプレゼン研修へのご期待についてお聞かせください!
須藤:私が、大学院で教わった言葉の中で「バカなと、なるほど」というものがあります。「業界のプロから見ると一見して非常識(バカな)だが、実はあとから振り返ってみると納得させられる戦略(なるほど)」の意味です。プレゼン研修では、仮説の新規性が問われていますので、次回のプレゼン研修まで、この言葉を覚えておいていただき、評価者を「バカな、なるほど」と唸らせるプレゼンが多数出てくることを期待しております。
須藤さん、ありがとうございました!
■ 一位に輝いたメンバーへのインタビュー
さて、次は本テーマにて見事1位を獲得されました、井手さんにお話を伺いたいと思います!
まず今回のプレゼン研修のお題を聞いたとき、どのような印象を持ちましたか。
井手:まず思ったのは、「流行りのバズワードが無造作に並べられている」「その単語同士の概念のレイヤーがおそらく全く異なる」ということです。これは「ある程度の新規事業のイメージ感を既にクライアントを持っている」というよりは「このジャンルが流行っているので、何かやりたいんだけどわからないから教えて」といった類であることが推測され、完全に手段ありきになっている難しいお題だと感じました。従って、提案として説得力を持たせるためには、例えば「ある目的を達成するためにその特性が必要で、その特性を持った手段としてこれらを利用する」といったような自然な論理に逆算してどこまで落とし込めるか、がポイントなのではないかと思いました。
プレゼン研修に向けてどのような点を意識して準備をされましたか?
井手:個人的に幅広く金融の知見を持っていたため、想定クライアントのビジネスモデルや特性については既にある程度理解しておりました。一方で、メタバース・NFT・WEB3.0に関しては、これまで理解の努力を怠っていたジャンルであり、全く知見がなかったのですが、それぞれが調べだすとキリがない分野であることだけは直感的にわかりました。準備時間も限られているため、抽象的に各々の言葉を捉えた上で作れそうな論理構成の候補を考え、少し本質から逸れた視点ですが「プレゼン研修において3つの手段のうちどれを今回選択すべきか」という観点を含め、論点と仮説を設定した上で、ポイントだけリサーチし、NFTを選択しました。個人的には、今回のお題では、メタバースよりもNFTの方が有利だという仮説を持っていました。詳細は割愛しますが、私が考えた範囲内では「なぜメタバースなのか」という問いに対して十分な納得感を持たせた論理を作るのがあまりにも難しいと感じたからです。
今回プレゼン研修に参加されてみて、印象に残った他の参加者のプレゼンや興味を持った内容などありましたら教えてください。
井手:印象に残ったのは、コンサルタント鶴田さんの広告権NFT化、コンサルタント武田さんのカーボンクレジットNFT化です。いずれも唯一性を持った所有権の証明というNFTの技術が活用されたアイデアになっており、面白いアイデアだと感じました。その他の方のプレゼンについても、メタバースの特徴である現実感や特殊なコミュニケーションのようなものを金融ビジネスで考えられるプロセスの中でいかに活用していくか、という点について十人十色の観点で試行錯誤をされた内容が数多く、興味深かったです。自分が一通り真剣に取り組んだお題について他人の解答を聞くことで、自分にない発想や他人との差異が明確化されるため、非常に勉強になりました。
最後に今回の研修を通しての感想と今後の意気込みを教えてください!
井手:金融機関はビジネスモデルが一見難しいものも多いため、限られた時間で業界の本質を理解する能力は求められたかと思います。今回のお題は手段ありきだった点が難しかったですが、実際にもこういったタイプの提案を求められることがあるため、与えられた制限の中でロジックを作る良い練習機会になりました。また、そもそもNFT自体が比較的難しい概念であるからこそ、提案内容をシンプルにわかりやすく伝えることには細心の注意を払いました。どんなテーマ・業界であれ、顧客との会話のスタートラインに立たせてもらえる視座に至れるよう、キャッチアップのスピード感を常に持つと同時に、「本質の理解」「十分なロジック」「シンプルな説明」は常に意識していければと思います。
■ プレゼン研修を通じて育まれるマインド
須藤さん、井手さんありがとうございました。
今回のプレゼン研修は、最新技術を活用した新規事業の提案でした。メタバース・NFT・Web3.0はとても話題のバズワードですが、多くの企業は事業化できていないのが現状です。そういった領域こそ、コンサルティングファームとしてはチャレンジする必要があります。RISEではプレゼン研修を通して、若手のうちからそういったスキル・マインドを育んでいます。
新規事業や先端領域のコンサルティングに携わりたい方・興味のある方は、是非RISEでのキャリアをご検討いただければと思います。カジュアル面談ではこういった社内の研修や・カルチャーを実体験ベースでお話しさせて頂くことが可能です。お気軽にお問合せください。
さて、次回は「当社(RCG)に対する、SDGsの活動計画の提案及びクライアントに提供可能なサービスメニュー案の構築」の様子をお伝えする予定です。
次回記事もぜひご覧ください!
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