「プロ中のプロから学ぶ事業計画策定」講座開催レポート - 不確実な明日に「向き合う」ための事業計画 -
こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
本日は、社内で実施した「プロ中のプロから学ぶ事業計画策定」講座についてご紹介します。
開催の背景
近年、変化の激しい市場環境の中で成長を持続させるためにも、新規事業を立ち上げたい、推進していきたい、といったニーズを受ける機会が増加しています。
新規事業を検討ときは「どんなステークホルダー」と「何を行い」「どんな価値を創出」するか、そのために「リソースがどれだけ必要か」を検討することが重要です。
中でも事業計画は、自社が推進しようとする事業を整理して他者に共有し、計画に基づいて実行するツールです。
そして「事業仮説の可視化」を行うことで、次の打ち手に活かすことが出来ます。
今回は、株式会社プロフィナンスCEOの木村義弘さんに講師を依頼し、「プロ中のプロから学ぶ事業計画策定」と題した研修を行いました。
木村さんは自社で事業計画作成クラウドProfinanSSを展開しているほか、多様な規模・業種(製造業、IT(受託開発・サブスクリプションモデルほか)、小売、発電所などのインフラ開発等)の事業計画策定や、ファイナンス・新規事業・事業計画に関する研修を数多く担当されてきました。
参加メンバーは公募し、執行役員クラスからメンバークラス、またバックオフィスのメンバーまで幅広く応募が集まりました。
約30名が受講し、それぞれ熱心に質問したり、グループワークをしたりと積極的に取り組みました。
研修内容
今回の研修の目的は大きく二つあります。
① 事業計画作成の重要性・意義を再認識すること
② 事業計画作成上重要となる収益構造のロジックを理解すること
最初に「事業計画とは何か」を紐解きました。
ビジネスプラン・コンセプト部分と、どう進めるのか?という実行計画部分、そしていくら儲かり、それにはいくら必要なのか?という数値計画部分の3つのパートに分けられます。
事業計画を進める際は、定性・定量の両側面から事業アイデアを可視化する必要がありますが、収益を分解し、検証することで、事業の「勝利の方程式」を検討することが出来ます。
続いて、事業計画を実際に作るにあたっての作成アプローチ、売上計画の設計視点、コストを考えるときの視座、売上とコストを踏まえた、資金の考え方といった点を学びました。
特に新規事業の場合、対象とする事業の収益・費用構造が未解明であることが多く、収益構造を詳細に分解し、成長について詳細に設定していくアプローチが求められます。
事業の変数を設定し、大まかな“施策”に繋げられる収益分解が事業計画を進めるうえでの第一歩です。
講義の中にグループワークがあり、グループメンバーと何度も意見を突き合わせ、どのように収益構造を分解していくのか、収益向上のドライバーやリスクは何かについて具体的に検討しました。
最後に「事業計画を活かす」と題し、事業計画の評価を行いました。
事業計画との差異が生じた場合に、どのドライバーが影響するのかを分析することで、今後の打ち手がより明確になります。
検証を深く進めると、今後設定するシナリオ分析を行うための前提を立てられるほか、継続的に事業計画を見直すことが出来るのです。
研修を終えて
木村さんは、「事業計画は、計画は『達成する』ために存在するのではなく、不確実な明日に『向き合う』ために必要である」と、おっしゃっていました。
新規事業に取り組むには、アイデアやコンセプトだけでなく事業の持続性、要は長く収益を生み出せる仕組みであるかが重要です。
講義の前に木村さんから「事業に注目した上で定量的にどう表現していくか、「その数字にどう魂を込めるか」これを学んでいただく稀有な講座だと自負しております」とコメントがありました。
講義を通して、数字の意味や、数字で企業価値を表現するとは何か、そしてどのように事業計画を作成し、活用するのかを実感できたのではないでしょうか。
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