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プロジェクト紹介Vol.106:某大手生命保険会社の会計システム導入支援

ライズ・コンサルティング・グループが現在進行形で手掛けさせて頂いているプロジェクトをご紹介致します。

<某大手生命保険会社の会計システム(SAP S/4 HANA)導入支援>
■SAP S/4 HANA導入の背景
「2025年の崖」という言葉を御存知でしょうか。経済産業省は、『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』の中で、企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるためには、2025年までに複雑化・ブラックボックス化した既存システムを刷新・整理することが課題であると指摘しています。また、この課題を克服できない場合、2025年以降、最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性があるとしており、これを「2025年の崖」と呼んでいます。
その中で、国内でも多くの企業が導入している基幹システムである「SAP R/3」及び「SAP ERP」の保守サポートが2025年で終了になります。これに伴い、SAPユーザは、今後のDX推進を見据えながら、最新バージョンのSAP S/4 HANAや他システムへの切り替えを検討する必要があります。多くの企業でこの対応が迫られる事が予測されており、SAPにおける2025年問題と呼ばれています。

■プロジェクトのご支援に至った背景
我々のクライアントは、これまで海外本社主管でSAP R/3を使用されていましたが、経営統合に伴い、自社主管で使用する新システムを構築する必要がありました。
導入する新システムは、導入容易性やコスト等の観点からSAP S/4 HANAに決め、要件定義や開発を進めていました。しかしながら、現在使用しているSAP R/3とは機能やUIが大きく異なることが判明し、いかに業務継続性を担保しながら、ユーザサイドの受け入れを推進出来るかが大きな課題となっていました。
そこで、システムサイドとユーザサイドを適切に繋ぎ、プロジェクトを推進するパートナーとして当社にお声掛け頂きました。

■支援内容
支援内容としては主に「ユーザトレーニング」及び「UAT(ユーザ受け入れテスト)」の計画と推進です。
「ユーザトレーニング」では、SAP R/3からSAP S/4 HANAへの切り替えで発生する、操作方法・機能・運用フローの変更点を洗い出し、各部署における適切なトレーニングコンテンツを作成しました。運営では、ユーザのフィードバックをベースにPDCAを回し、クイックに修正を重ねる事で、ユーザ満足度の高いトレーニングを実現しました。
「UAT」では、ユーザの業務スケジュールから、業務継続性担保のために検証するべき業務と検証観点を網羅的に洗い出し、最適なテスト計画を策定しました。運営では、ユーザの窓口として全ての問合せを一元管理し、各種インシデントのトリアージュや、障害解消に向けたベンダーマネジメント、ワークアラウンド対応におけるユーザ調整、その他各ステークホルダーとの調整等を行うことで、あらゆる課題を解消してテストの推進を力強く支援しました。また、透明性を持った進捗レポートをユーザ及びマネジメント層向けに定期的に行う事で、全社一丸となりUATを推進する事に成功しました。
現在は、本番リリース及び本番後の安定稼働を実現するための向けた準備を進め、プロジェクトの成功に向けたご支援をさせて頂いております。

当社では、大規模システムプロジェクトのご支援を行っております。その中でも、計画策定や進捗管理にとどまらない実行の旗振り役として、プロジェクトの推進をご支援させて頂いております。また、SAP S/4 HANAといった最新製品についての知見も豊富です。
全社システムの刷新を行っているが推進役がいない、「2025年の崖」にどのように対応するべきか悩んでいるという方は、是非当社にご相談ください。

※この記事は2020/1/14にFacebookに投稿されたものです。

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