プロジェクト紹介Vol.101:某大手通信会社の内部不正対策プロジェクトマネジメント支援
ライズ・コンサルティング・グループが現在進行形で手掛けさせていただいているプロジェクトをご紹介致します。
<某大手通信会社の内部不正対策プロジェクトマネジメント支援>
■ご支援の背景
内部不正とは、企業が保有する機密情報や情報資産が、社員や業務委託先の方などの企業内関係者によって不正に消去や破壊、持ち出されることをいいます。2017年に大手通信教育会社が、約3500万件の顧客個人情報を流出させてしまった事件を契機に、企業の内部不正対策の必要性が顕著になりました。
内部不正対策の社会的要請が強くなる中、クライアントでは、セキュリティー所管部署が、内部不正対策の全体構想を策定し、情報システム所管部署が、関係部署と協力しつつ、複数のプロジェクト(全28個)を推進していました。しかし、実施すべきプロジェクトの数が多いことや、ステークホルダーが多岐にわたることから、進捗管理やコミュニケーション管理に苦慮していました。全体進捗の可視化や、コミュニケーションの円滑化をしたいというご相談をいただき、ご支援させていただくことになりました。
■ご支援の内容
支援内容として、主に「計画の策定」、「タスクの設計」および「進捗管理スキームの構築・定着」の3点を実施いたしました。
「計画の策定」では、もととなる全体構想をブレークダウンし、各プロジェクトの目的を明確化しました。同時に、フレームワークを定め、ゴールとして達成すべき内容をモレなく・ダブりなく整理しました。全体構想だけではなく、それをさらにブレークダウンした個別の計画を策定することで、全体構想では見えてこなかった検討すべき事項や、各プロジェクトの依存関係を明らかにしました。
「タスクの設計」では、「計画の策定」で定めた目的およびゴールを実現するために必要なタスクを洗い出し、スケジュールに落とし込みました。システム担当者目線のタスク(要件定義やシステム構築など)に集中してしまいがちですが、確実にプロジェクトを完遂するためには、利用者目線に立ち、マニュアル作成や周知などもタスクとして実施する必要があります。
「進捗管理スキームの設計・定着」では、進捗管理を行うための帳票およびそれを報告するための資料を標準化し、全プロジェクトに導入しました。また、現場担当者から最新の状況を回収するところから、ステアリングコミッティやステークホルダーに報告するところまでの会議体を設計しました。単に導入・設計するだけではなく、実際に現場担当者と進捗管理資料を更新することや、会議でのファシリテーションを実行・支援することにより、定着化するところまで行っています。
今回ご紹介したプロジェクトは、主に実行フェーズをご支援させていただいた内容でしたが、当社は、全体構想の策定などの企画フェーズも含め、幅広い柔軟な支援を提供しております。また、内部不正対策以外にも、大規模プロジェクトの管理・運営をご支援した実績も豊富に有しております。内部不正対策や大規模プロジェクトの管理でお困りでしたら、ぜひ当社にご相談下さい。
※この記事は2019/10/21にFacebookに投稿されたものです。