2022年度上期プレゼン研修の様子をご紹介します!~第1回:B2B SaaSスタートアップに対する、成長戦略策定提案~
こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
今回は、先日行われましたプレゼン研修の様子をお伝えします。
プレゼン研修は、実際のクライアントを想定し、コンサルタントとして提案力を鍛えることを目的とした極めて実践的な研修です。
実際にプレゼンを行うにあたっては、論点設計スキル、仮説思考スキル、わかりやすく資料を作成するスキル・質疑応答を含めたプレゼンテーションスキルなどが求められます。
社員数の増加に伴い、昨年度は3つのテーマを設定しておりましたが、今回はさらにテーマを5つに増やしました。
今回は「B2B SaaSスタートアップに対する、成長戦略策定提案」をご紹介したいと思います。参加者は事前にB2B SaaSスタートアップ経営者である木村さんにインタビューを行うなど入念に事前準備を行いました。
今回の研修設計者である木村さんにインタビューした内容と、プレゼン研修の参加者で見事1位を獲得されましたシニアコンサルタントの坂本さんのお話をご紹介いたします。
木村 義弘(きむら・よしひろ)
株式会社プロフィナンス 代表取締役 CEO
1980年生。2004年大阪府立大学工学部卒業、2006年東京大学大学院工学系研究科修了。
2006年、ベンチャー投資・コンサルティングを展開する株式会社インスパイアに入社し、投資検討から投資後の経営支援、特に複数のスタートアップの事業計画・財務計画策定に携わる。
ベンチャーのインド子会社立ち上げ後、デロイトトーマツコンサルティングに入社、ミャンマーオフィスの新規立ち上げに従事。現地では日系企業のデスクとして新興国戦略策定・政府向け産業政策立案等を主導した。
事業会社において、国内外のM&Aを主導し、買収後、各社CFOとして経営に従事、管理体制の構築を推進した。
2018年、プロフィナンスを創業し、事業計画をクラウドで作成できる「ProfinanSS」を開発、提供。他、新規事業立案等のコンサルティングにも従事。
■ 設計者へのインタビュー
――まずは木村さん、お時間をいただきありがとうございました。今回のプレゼン研修のテーマと評価のポイントを教えてください
今回、僕が出したテーマは、僕が経営している会社に対しての「成長戦略策定提案」でした。テーマ選定にあたっては、「実際の経営者への、リアルな提案・討議体験」をもってもらいたいと考えていました。
だからこそ、評価ポイントは、「実際に経営者である僕が『発注したい』と思えるか」、「提案や仮説でNewがあるか」、提案や仮説でNewが出せなくても「市場分析などのファクトでNewがあるか」という点でした。
――ありがとうございます。実際にプレゼン研修を聞いてみて印象はいかがでしょうか?
皆さん、思ったよりも落ち着いたプレゼンをしており、「さすが」と思いました。また、現業業務がありながら短い準備期間の中で、しっかり準備頂いた印象を持っています。もう少し準備時間があれば、もっと内容や提案を深められたのではと感じました。もう一段深められた提案も聞いてみたかったです。
――なるほど、多くの参加者のプレゼンテーションの中で、印象に残った提案・プレゼンや評価の高かったプレゼンはありましたか?
特にシニアコンサルタントの二名の提案は良かったです。一名の方は、ご自身の強みでもある「監査」というユニークな切り口で提案してくれて、Newな要素を感じ、面白かったです。もう一名の方は、「事業承継」がテーマでした。ここは実際に僕が検討している領域でNewではなかったですが、「外さない」良いテーマ選定かと感じました。さらに、提案してくれた進め方なども、僕のイメージにもあっていました。
――経営者に実際に評価してもらえるのは、参加者としても貴重な経験になりますね。では、最後に今回のプレゼン研修に対しての感想や、次回のプレゼン研修へのご期待についてお聞かせください!
元コンサルタントとして、「こういう人材育成の取り組みをしているのはいいな」、と感じました。研修で、若いうちに、本物の経営者に提案ができる機会を提供するなんて、面白いです。ご一緒できてよかったです。もし次回こういう機会を頂くことがあれば、次こそ、実際に発注できる提案お待ちしています!
木村さん、ありがとうございました!さて、次は本テーマにて見事1位を獲得されました、坂本さんにお話を伺いたいと思います!
■ 一位に輝いたメンバーへのインタビュー
――坂本さん、よろしくお願いします。今回は実際にスタートアップの方に提案するという特別な機会だったと思います。まず今回のプレゼン研修のお題を聞いたとき、どのような印象を持ちましたか。
率直にとても難しいテーマだと思いました。理由は以下の3つです。予実管理というある程度サービスとして成熟してきている領域という点、成長戦略というお題で発案者に対して自由度を高めている点、CFOとして第一線で働き続けている方に新しい何かを提供するという点についてはかなり悩まされました。ただし、自分もスタートアップやファイナンス領域には強みがあると思っているので、絶対に何か面白い提案をしてやろうと思いました。
――プレゼン研修に向けてどのような点を意識して準備をされましたか?
経営者に対するインタビューを行う機会があったため、経営者が何を求めているのか?という点を意識してインタビューを実施しました。次にインプットとして世界中の有名な予実管理ツールのサービスを横比較したのですが、結果として予実管理ツールは機能面で新しい示唆を産むことは難しいと感じました。そこでアメリカのトレンドとしてどんなことがあるのか?そこから深められるテーマは何があるのか?それは経営者にとって新しいことなのか?という点でテーマを徹底的にスクリーニングしました。
――今回プレゼン研修に参加されてみて、印象に残った他の参加者のプレゼンや興味を持った内容などありましたら教えてください。
シニアコンサルタントの方々が作るストーリーライン・スライドライティングの技術の高さについて、勉強になりました。私は、RCGに入るまでほとんどパワーポイントについて学んでこなかったためテンプレに頼ることが多いのですが、他のシニアコンサルタントの方々はテンプレに頼ることなく一番説得力の高いスライドライティングを作成しているように感じました。
――ありがとうございます。最後に今回の研修を通しての感想と今後の意気込みを教えてください!
今回一番学ぶことができたことが、本物のプロの経営者がどういう目線感で仕事をしているのかという点でした。事前インタビューという機会がとても実践的で考えを深めることができました。今後についてですが、機会があったから調べるということではなく、常に世界のトレンドにアンテナを張り、課題を与えられた時点でスクリーニングが終わっているくらいの速度感でモノゴトを見ていきたいと感じました。今回は、研修ということで受注には至りませんでしたが、また機会があれば受注していただけるような提案まで作りこみたいです。
■ 最後に
坂本さん、ありがとうございました!今回のプレゼン研修は、スタートアップの経営者に提案するという極めて実践的な内容でもあるので、参加者の学びも多い研修となったのではないでしょうか。
さて、次回は「大手金融機関に対する、メタバース・NFT・WEB3.0を活用した新規事業提案」の様子をお伝えする予定です。
次回記事もぜひご覧ください!
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