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プロジェクト紹介 Vol.156:大手製造メーカー様に向けた「2030年以降のシナリオプランニング 支援」

こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。

今回は、当社が現在ご支援させていただいている、大手製造メーカー様に向けた「2030年以降のシナリオプランニング支援」についてご紹介させて頂きます。
プロジェクト推進を担当した、マネージャーの西さんによるレポートです。

■ プロジェクトの背景

クライアントは大手製造メーカー様の研究開発部門です。そこでは毎年研究テーマを策定し日々新しい技術開発に挑戦しています。研究テーマは直近5年以内の実現を目指すものから、10年以上先の実用化を目指すような長期的なテーマも多数あり、将来起こり得ることを先回りしての研究開発が求められております。

一方で世の中は、VUCA(V:変動的である(Volatility)、U:不確実である(Uncertainty)、C:複雑である(Complexity)、A:曖昧である(Ambiguity))の時代と呼ばれ、外部環境の不確実性が高まり、その予測は非常に困難になってきています。そのようなVUCAの時代において、世の中はどの方向に進んでいく可能性があるのか、シナリオを策定して各シナリオに備えましょう、という、シナリオプランニングをRISEとしてご提案し、クライアントと一緒に将来予測シナリオを策定するプロジェクトを立ち上げました。

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■ クライアントの課題に対して、どういう想いを感じたか?

本プロジェクトは、戦略案件として上流のプロジェクトとなります。そのため、クライアントにおける戦略策定に貢献する重要かつ非常に面白いテーマだと思いました。今後10年、20年先にクライアント企業がどの方向を向いて戦略を立て研究開発を進めていくか、その指標となる重要なフェーズを支援させて頂く機会となり、難易度も高い一方で、クライアント企業への貢献度も高いやりがいのあるプロジェクトだったと感じています。

クライアントの課題は、「VUCAの時代という不確実性の高い世の中に対し、どのように将来を見据えて開発テーマを選定・推進していくかを決めなければならない」という点にあり、RISEはこの不確実性を正しく構造化し、クライアントにとって経営判断を行う指標を指し示すことが求められていると理解しましたので、客観的な視点、かつ大胆な仮説も織り込みながら、シナリオ策定を支援出来るよう、誠意ご支援させて頂きました。

■ 今回のご支援におけるRISEの役割

今回のプロジェクトにおいて、弊社は、大きく3つの役割を果たしました。

1:PEST分析をベースとしたファクトの整理
2:シナリオを作成する軸となるドライビングフォース設定
3:シナリオプランニングの伴奏支援

まず初めに、シナリオプランニングのベースのベースとなる、将来予測をしている世の中の一次情報を元にPEST分析を行い、シナリオプランニングの地盤となるファクト整理を行いました。

2つ目の役割で出てくるドライビングフォースですが、簡単に定義をおさらいします。ドライビングフォースとは、シナリオを考える上で、世の中がどちらに向かうのか、を評価する軸の事を指しております。例えば将来の働き方はどのようになるのか?というシナリオプランニングをする場合、人々がどこに住居を構えるのか?という軸は非常に重要な要素を持つことになることが予想されます。その場合、居住地をドライビングフォースに定め、都市集中型社会になるシナリオと、地方分散型社会になるシナリオを検討する、といった具合になります。このドライビングフォースを、クライアントメンバーと共に設定致しました。

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3つ目として、設定したドライビングフォースを元に、実際にシナリオのプランニングを行いました。ドライビングフォースで設定した軸を元に、クライアントメンバーとアイデアの強制発想を行い、シナリオを策定していきます。RISEはワークショップを開催しながら、ディスカッション結果を踏まえて、文書化↔ディスカッションを繰り返すことで、世界観を描いていく支援をさせて頂きました。

■ 何が大変だったか?その時、どのように乗り越えたのか?

シナリオプランニングの難しさは、「予測困難な将来を描いたシナリオ」に対し、どのように納得感、説得性を持たせていくか、という点です。将来戦略に落とすシナリオになるのでクライアントとしても非常に重要な情報となる上に、不確実性の高いシナリオを描いているので、社内での納得感を出すための根拠や、シナリオの妥当性を付加していくことが求められました。

今回のプロジェクトでは、プロジェクトメンバーのみの考えで狭く閉じてしまったアイデアになるリスクがあったため、シナリオ策定後に、クライアントの若手メンバーを巻き込んだタウンミーティングを行い、シナリオ完成前に世代を超えた意見交換を入れることで、幅広い層の納得感を出す工夫を入れ、プロジェクトを完遂させました。


■ プロジェクトの成果

今回のプロジェクトは、2か月という短期でクライアントメンバーとディスカッションを踏まえながら、3つのテーマにおいて、各4分類のシナリオを策定しました。各テーマ、現実に近いシナリオから、2100年頃まで達成しないのではないか、という遠い将来を見据えたシナリオまで策定し、今後世の中はどの方向に向かっていく可能性があるのか、という俯瞰した視点での将来予測を行うことが出来ました。RISE独自の手法としてハンズオン・スコープレス・More than reportを掲げ、クライアントとOne teamとなり紙書きで終わらない支援をしているからこそ、2か月という短い期間で、これだけのシナリオをクライアントと議論しながら作り上げ、成果物として共有出来たと思っています。

RISEでは、Produce Nextの理念のもと、様々な業界・テーマにおける未来を見据えた戦略策定・実行支援を積極的に進めております。単なるレポートに留まらず、実際のクライアントとOne teamになり、確実な成果創出に貢献する実行支援をしております。

VUCAの時代だからこそ、今回のシナリオプランニングのような戦略案件の機会のニーズが高まっています。戦略案件に興味がある方、既存の枠組みとは違う価値をクライアントに提供したい方は、是非一緒にプロジェクトを推進したいと思います。

詳細や他の案件については、カジュアル面談を通して、お話しできますので、お気軽にコーポレートサイトにお問合わせ頂けると幸いです。


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