プロジェクト紹介vol.90:金融機関に対する新規決済事業の立ち上げ支援
ライズ・コンサルティング・グループが現在進行形で手掛けさせて頂いているプロジェクトをご紹介致します。
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<金融機関に対する新規決済事業の立ち上げ支援>
■日本国内をとりまく背景
経済産業省は2018年に発表した「キャッシュレス・ビジョン」の中で、日本国内で行われている現金を使わない決済手段(=キャッシュレス決済)の比率を、現在の約20%から2025年までに40%へ高めていくことを目標に掲げており、今後より一層キャッシュレス決済の普及が期待されています。
■プロジェクトのご支援に至った背景
クライアントは国内の金融機関より、新たな決済サービスの立ち上げ支援の相談を受けておりました。
金融機関では新事業に必要な業務オペレーション、システムインフラの整備が不十分と考えており、抜本的なコスト構造の見直しが喫緊の課題となっておりました。加えて、昨今のキャッシュレス市場拡大の流れを受け市場がどの程度拡大していくのか、サービスとしてどの程度の売上を見込めるのかイメージができていない状況でした。そこで、コストとトップラインの両サイドから金融機関の財務体質改善し、事業の立ち上げをサポートするパートナーとして、当社にお声掛けを頂きました。
■具体的な論点の整理と、市場規模・シェアを試算し、サービス前後の財務効果を可視化
まず、現状のオペレーションの中でどのようなコスト削減の余地があるか議論を進めていきました。プロジェクト当初、改善テーマのリストアップはできているものの、具体的にどのオペレーションを見直すことで効果的なコスト削減が見込めるのか、検討の深堀ができていない状況でした。
そこで当社が取ったアプローチとしては、既存のオペレーションの業務フロー(As-Is)を元に、コスト構造を最小化できるあるべき姿(To-Be)を描き、実現に向けて論点・ボトルネックとなる部分を特定、クライアントとの密な議論を重ねることで、実際の削減効果をテーマごとに積算していくというものでした。
更にトップライン側の視点として、国内外の事例を元に市場規模のシミュレーションを実施していきました。その上で、どのようなプロモーションをすることで利用促進、およびシェア拡大につなげられるか、といったトップダウンアプローチで売上を試算していきました。結果として、検討前後で収支計画は大幅に改善され、新たなサービス開始に向けた後押しとなるようクライアントと一丸となって、ご支援することができました。
クライアントの個々の状況に合わせて、単なる構想策定では終わらすことなく、お客様が実現可能とイメージできるレベルまで検討を進めることができるのが当社の特徴です。自社の検討では解決の道筋を見つけることが難しい、実行までの支援が必要となったという方がいらっしゃいましたら、是非お気軽に当社までご相談ください。
※この記事は2019/2/5にFacebookに投稿されたものです。