プロジェクト紹介Vol.114:大手損害保険会社様における次期インフラ戦略策定支援
ライズ・コンサルティング・グループが過去に手掛けさせて頂いたプロジェクトをご紹介致します。
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<大手損害保険会社様における次期インフラ戦略策定支援>
■ご支援の背景
クライアントの大手損害保険会社様では、「2025年の崖」問題の様な社会的背景に加え、クラウド・デジタル技術・外部サービスの活用など既存システム構成では対応が難しい案件が増加していました。また一方で、コスト削減や人手不足への対策も必要となっており、長期的目線で「システムインフラにおける戦略策定」の必要性を感じていました。そして、戦略策定の為に内部と外部の状況を俯瞰し、客観的な目線からその方向性を示唆できるパートナーを求められていた為、当社にお声掛けをいただきました。
■ご支援内容
今回のご支援は以下の3ステップを踏むことで戦略検討を行っていきました。
(1) 外部動向における初期仮説の構築
本ステップでは、次ステップでの外部分析の前提として他社の取組みや技術動向に対して仮説の構築を行いました。また私たちが参画する前にクライアント内で行った事前調査や検討などの情報からも、外部分析の論点の絞込みを行いました。リサーチにおける一般的な工程ですが、本工程により次ステップ以降の効率と精度が変わる為、PJの初期に力点を置いた工程となります。
(2) 外部分析と初期仮説の妥当性検証
戦略に客観性と妥当性を持たせる為の外部情報の収集を行いました。同業他社や有識者へのインタビューにより外部動向や将来動向の予測を行い、初期仮説の妥当性を確認していきました。外部と内部の情報を掛け合わせ、戦略を見定めていく本工程は分散したデータの組み合わせから、戦略の最適解を見出していくコンサルタントとして最も価値発揮すべき工程だったと感じています。
(3) 戦略の具体化
上記の結果をクライアントと討議し、中長期戦略の具体化を行いました。予め想定していた初期仮説とインタビューなどを通して得た外部動向などの情報をクライアントと共有し、クライアントの意見も取り込んだ上で、2025年までの長期的な基本戦略を構築していく作業です。
長期的な目線ばかりが先行すると、戦略は絵に描いた餅となってしまうことがありますが、そうならない様に戦略実施にも段階を設け、短期戦略の積み重ねとして実現可能性のある戦略を検討、構築いたしました。
クライアント内部の検討では現場で直面する課題整理の傾向が強かったのですが、当社参画により外部動向や長期的目線、各テーマ間の関係性を考慮した上で、戦略としての方向性を明らかにし、結果として「社内検討ではここまで深掘りし、整理することは難しかった」と評価して頂く事が出来ました。
IT活用の重要性は理解しつつも実際に戦略策定や実行となると何から始めればいいのか分からない、といったお悩みをお持ちの方は、是非当社にお声掛けいただければと思います。
※この記事は2020/4/24にFacebookに投稿されたものです。