今の実力はどれくらい?|コンサルタントに必須な提案力を試す社内研修|振り返り座談会
こんにちは!ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
今回は、社内研修制度の一環で行われた「プレゼン研修」について、成績上位に輝いたコンサルタントの方々に、テーマ選定の理由や当日までの準備について伺いました。
参加者の皆さんは本番に向けた準備でたくさんの努力や工夫を重ね、実際のプレゼンと終了後のフィードバックを含めた全過程を通して、ご自身の成長を大きく実感していました。ぜひご覧ください!
※本記事は社内ラジオ「Rise Radio Club」で放送された内容を一部編集して掲載しています
■参加者紹介
渡辺さん:シニアコンサルタント
新卒で2020年4月に入社。入社後数か月でプレゼン研修1位を獲得して以来、約5年ぶりに1位を獲得。今回のお題は大手人材会社に対する、転職エージェント市場においてトップシェアを実現するための戦略策定。
川島さん:シニアコンサルタント
メーカーで技術職を経験したのち、2022年8月に入社。今回のプレゼン研修では大手レンタル企業における業務改革支援(立て直し)の提案のお題で1位を獲得。
坂元さん:コンサルタント
デジタルアートやゲーム、映像などを制作するベンチャー企業にエンジニアとして勤めたのち、2023年10月にコンサル未経験として入社。今回のプレゼン研修では大手エンタティメント企業に対する、メタバース市場におけるIPを活用したサービス参入検討の提案のお題で1位を獲得。
■プレゼン研修とは?
プレゼン研修は、コンサルタントの提案力を強化することを目的とした極めて実践的な研修です。
実際のクライアントを想定してプレゼンを行い、論点設計スキル、仮説思考スキル、わかりやすく資料を作成するスキル・質疑応答を含めたプレゼンテーションスキルなどが評価されます。
■プレゼン研修攻略の鍵①テーマ選びとストーリー設計
司会:
プレゼン研修は、複数の異なるテーマの中から、自分で取り組むテーマを決めるのが一つの特徴ですが、皆さんはどうやってテーマを選びましたか?
渡辺:
大前提として、テーマは「自分がやりたい、興味がある」ものを選ぶことを意識していました。
あまり興味のないテーマを選んでしまうとモチベーションを上げづらいので、業界や支援内容、たとえば戦略・業務・ITのどれなのかといった観点で自分のやりたいことに最も近いテーマを選んでいます。
今回の場合は、個人的に大学院でMBA取得に向けて勉強していることもあり、戦略系の案件でどれぐらい自分が成果を出せるか、腕試しをしたいなと思っていました。また、一通りすべてのテーマを眺めたうえで、仮説をスムーズに考えられるなと感じたテーマを選びました。
大学院でちょうど人材マネジメントについて学んでいて、中途採用の人材活用についていくつか事例を聞いていたので、これらの知識を提案に盛り込めたらいいなと思っていましたね。
司会:
なるほど。既に得ている知識の土壌があるとテーマ選びにも活用できますね。他のお二人はいかがですか?
川島:
私も興味のある分野を選ぶことが多いです。今、SXプラクティスのBPRチーム(Business Process Re-engineering、業務改革)に所属していて、過去事例の勉強会に参加したばかりだったんですね。今後、案件に係る機会を見据えて、研修で力試しをしたいと思い、今回のテーマを選びました。
坂元:
テーマをぱっと見て自分が提案を考えたときにわくわくするかどうかという、自分の気持ちに従って決めました。前職の経験だったり、自分の趣味に近い領域だったこともあって今回はメタバース領域の新規事業案件を選びました。
司会:
点数の取りやすさを軸にしたテーマ選びをしてしまう人もいるかと思いますが、皆さんご自身の興味・関心に沿ったテーマ選びをされていて素晴らしいなと思います。研修の成果が、ご自身の強みにもつながっていきそうですね。
一方で、馴染みのない分野を担当するときは、どのような形で知識を補完していますか?
川島:
情報収集に長く時間をかけていると、他の作業に時間を割けなくなると気づいたので、大前提としてリサーチの時間配分には気を遣っています。限られた時間の中でどのように情報を集めるか、と言うと、まずクライアントの中期経営計画などを見て、どのような企業で、何に関心を持っているのかを把握したり、業界の動向を探ったりして、企業の全体像を理解するようにしています。それ以外に、仮説立案に必要な部分はピンポイントで調査しています。
渡辺:
過去にプレゼン研修を受けたとき、最初のリサーチにたくさん時間を費やしてしまって後悔したので、今回はストーリーの考案に時間を割くようにしました。枚数が限られたプレゼン資料をどういう構成にするかであったり、最終的な提案の内容であったり。
全体の流れは、クライアントが抱える課題に対する仮説を作って、それを裏付けるファクトを考え、提案内容を考える…という順番で、必要に応じてリサーチしていました。
坂元:
私も渡辺さんと同じで、まずは仮説を立て、それをベースにして裏付けるための根拠をリサーチして集めるというやり方が、限られた時間の中でやるのに最も効率的だなと思いました。
■プレゼン研修攻略の鍵②タイムマネジメント
司会:
先ほど皆さんのお話にもあった「タイムマネジメント」ですが、プレゼン研修は普段の業務と並行して考えなければならない分、自分が一番効率よく作業できる時間帯や環境を把握しておくのが大切ですよね。作業効率を高めるために皆さんが工夫したことがあれば教えてください。
坂元:
パソコンとにらめっこしていてもなかなか作業が進まず、煮詰まってしまう時があるので、移動時間やお風呂に入っているとき、寝る前など隙間時間に、頭の中で構成を考えたりしていました。いったん離れて考えてみるのが意外とよかった気がします。また、ご飯を食べた後は眠くなりやすいので、集中したいときはなるべく食事前に作業するようにしていました。
川島:
私は夕方から夜にかけてがいちばん頭が冴える、作業しやすい時間帯なので、集中して取り組む必要がある作業はこの時間帯に作業するように心がけていました。
渡辺:
私はどちらかと言うと朝型なので、前日に作業したものを、デリバリー業務が始まる前に確認して修正していました。
司会:
皆さん、自分の実力が発揮できるサイクルを把握していてさすがですね。
プレゼン研修当日は、参加者の前で実際にプレゼンを行うわけですが、本番当日に向けてプレゼンの練習は行いましたか?
渡辺:
通しで喋る練習をして、削ったほうが良い部分を見つけ出して修正することを繰り返していました。せっかく時間をかけて作ったものが、時間オーバーで減点されてしまっては話にならないので、かなり気を遣いましたね。
川島:
初めに練習した時は、プレゼン資料8枚のうち5枚目くらいで制限時間の8分を越えてしまって…ただ、すべてを原稿に書き起こしている時間はないので、何度もプレゼン練習を繰り返して、制限時間を切るまで試行錯誤を繰り返していました。
坂元:
私も同じです。最初は全然できなくて、とにかく何度も繰り返し練習を重ねていきます。何度もやりすぎて夢に出てくるくらいでした(笑)
司会:
夢に出てくるのはすごいですね(笑)かなり練習している証拠だと思います。クライアントの前で提案する際に実力を発揮するためには、普段の業務でも事前に練習しておくことが大切ですね。
他にプレゼン研修本番に向けて対策したことはありますか?
坂元:
メンターの方や上長に自分のプレゼンを絶対に見てもらうようにしています。自分だけでは気づかないポイントをアドバイスいただけるので、本番の数日前までに確認してもらってから臨むようにしています。
川島:
私は資料のフォントサイズを14以上にするようにしています。決して小さくはないので、ところどころ書ききれない情報も出てくるんですが、それをなんとか削って必要な情報だけを集約するように努めています。見栄えという点でもそうですし、他の方々も発表する中で、評価される方は一度にたくさんの情報を処理するのは難しいと思いますから、言いたいことを絞って、必要に応じて質疑応答で補完する…という形ですね。
司会:
ありがとうございます。どの取り組みも、業務に活かせそうなことばかりですね。
■ 終わりに:プレゼン研修を受けて実感した変化
司会:
最後に、プレゼン研修を受けたあと感じたご自身の変化を教えてください。
渡辺:
私は入社1年目で研修の上位に入賞したときに「スマートシティに関連した案件に関わりたいです」と希望を伝えたら、プレゼン研修での評価が考慮され、アサインしてもらえた経験があります。
職位がアナリストやコンサルタントぐらいの方にとっては、自分の配属希望を出す良い武器になるのではと思います。
川島:
若手のうちは提案をゼロから作るという機会はそんなに多くないので、研修でしっかり練習しておくことができたのは良い勉強になったと思います。
私自身、コンサル未経験でライズに入ったので、 仮説思考や論点思考などコンサルならではの手法を体系的に経験できたことが、自分のスキルを付けていくうえでも役に立ちました。
研修後に評価者からフィードバックをいただくのですが、日常業務に生かせるポイントがたくさんあって、その都度自分の成長に還元されていく良いサイクルになっています。
坂元:
自分の実力が今どれくらいあるのかという定点観測の場になっていて、客観的に自分の能力を見つめられる良い機会になっているなと思います。入社してすぐ、未経験を対象に行われた研修でも、プレゼンを練習する機会はあったのですが、その時の資料はもう、目も当てられないほどひどくて…(笑)その時と比べると、今はかなり成長したなと実感しています。
ありがとうございました!
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